みかん山から-2021年1月5日

みかん山から2021年1月5日

謹賀新年。ステイホームな年末年始となりましたが、皆様、いかがお過ごしでしょうか。

きばる会員は新年早々、寒波到来の予報に少し心配な日々を過ごしています。年末に第一波が訪れる予報だったのですが、そちらは何とか免れました。しかしながら、7日~9日にかけてはさらに強い寒波が南下するとのこと。まだまだ、安心できません。
長時間にわたり気温がマイナス3度を下回ると、柑橘は凍ります。一度凍ってしまった果実は外皮の細胞を破壊され、そこから果汁が抜けていく、いわゆる「スアガリ」が始まります。スアガリが発生すると、食感がパサパサになり美味しくありません。
何より怖いのは、この症状は時間が経ってから発症すること、そして見た目ではわからないということです。食べてくださる方の手元に届いて初めて、発見されることが多いのです。

このリスクを避けるため、慣行栽培の農家は、早いところでは12月から甘夏としらぬい(デコポン)の収穫を始めます。一方のきばるはというと……ここが判断の難しいところです。
早く収穫すればそのぶん味がのらず、防腐剤を使っていないので腐れ方も早くなります。逆に遅く収穫すると寒波に遭うリスクは大きくなりますが、腐敗のリスクが下がりますし、何より、美味しくなります。

これらを天秤にかけて、収穫のタイミングを決めます。

みかん山から2021年1月5日

会員と示し合わせているのは、しらぬいは1月初旬、甘夏は1月中旬頃から収穫を始めるということ。収穫後は各自の貯蔵庫で予措(※「よそ」と読む。柑橘における着色・減酸・長期保存のための技術)をきかせて、酸味を抜いていきます。
現時点では、最低気温が何とかマイナス2度ほどで収まってくれそうな気配。とにかくマイナス3度の壁だけは崩さずにいてくださいと、お天道さまにお願いしてはみるものの、こればっかりはわかりません。2月まで、この不安は続きそうです。

みかん山から2021年1月5日

年明け早々、しらぬいの生産者は収穫へと向かっています。甘夏の園地にはコンテナが配置され、来るべき収穫に向け着々と準備は進んでいます。一年で最も山が賑うシーズンは、目の前です。

今季もきばって育ててきました。一年の集大成をぜひ、ご賞味ください。