2017年のきばる甘夏販売が始まります!

やっとこの季節が巡ってきました。収穫と出荷を今か今かと待ち構えている今日この頃です。本年もどうぞ、よろしくお願い申し上げます。

昨年は稀に見る大寒波の影響で、スアガリや果皮の赤い斑点、また実の劣化・腐敗が早まるなどして、皆さまに多大なご迷惑をおかけいたしました。この場を借りて、改めてお詫び申し上げます。
積もった雪を払いのけながら園を回る生産者もいましたが、あのような状態で人間のできることなどそんなにありません。また多くの生産者にとって初めての経験であったため、選果の際になかなか見分けのつかなかったという実情もありました。今季は昨年のような大寒波の来ないことを本当に祈っていますが、万が一の際には昨年の経験を少しでも活かせるよう、生産者一同心がけてまいります。

さて、きばるでは例年、出荷前に選果・箱詰めの基準を示し合わせる目合わせ会を行っています。今年は1月9日に行いました。その年の作柄を考慮しながら「これは出荷できない」「ここまでなら出荷して大丈夫だろう」という外皮の基準を決めるのですが、これが毎度難航を極めます。

きばるからのお知らせ2017年1月13日

きばるという会としてやっている以上、ある程度統一した見解というか理念というか、その背骨のようなものにもとづいて品質を安定させる努力が必要です。生産者もこの機会に自分の思っていることを言い合い、いきおい僕も声が大きくなりがちですが、何とかまとめないと出荷ができないので、着地点を見出すべくがんばります。

基準については細々したものがあります。それは実は、毎年そんなに大差ありません(今年は黒点がひどかった!とかいう場合には多少の変動があります)。この場で確認し合っているのはむしろ、もっと大きな枠組みでの僕らの意思なのかな、と最近は思うようになりました。
それはひとつには、マーマレードに使えるような甘夏も見てくれの多少悪い甘夏も、われわれが育てた同じ甘夏であるということ。その両方と分けへだてなく付き合ってほしいということ。そしてそのためには、生産者と消費者とが納得ずくで、甘夏を育てこれを食べるという一連の流れに参加できなければならないということ。であればこそ、われわれは生産者としての立場を先だって表明しなければつまらん(※だめだ)ということです。

僕らの出荷する甘夏は、大中小混合です。スーパーで並ぶものと比べて見劣りのするものも入りますが、そういうものは生でお召し上がりください。中身に影響はありません。また多少見てくれが悪いとはいっても、十分マーマレードやピールに使える状態のものを見定めているつもりです。中にはこれが減農薬栽培か!というくらいきれいな甘夏も、あるにはあります。そういう個性豊かな甘夏たちを、バランスよく一箱に詰められるよう注意を払いながら作業するべく、先日の目合わせ会では特に強調して申し合わせたところです。

言い訳ではありますが、人間の目にはどうしても狂いが生じます。腐敗果は絶対ダメ!といっても毎年、届いた時点で腐っていたという残念なご連絡をいただくことがあります。本当に申し訳なく思います。
僕ら人間の仕事に100%というものはありません。常に道半ばであるからこそ、その時々にできる最大限の努力をしてゆきたい。どうしても僕らは、甘夏の無農薬栽培へ向けて歩みつづけてゆきたい。届いた時点で腐敗果が混じっていたり、これはさすがにダメだろうという見てくれのものが混じっていたら、お手数でも事務局までご連絡をください。皆さまが甘夏を買ってくださること、そしてその甘夏に対して何がしかの反応をくださることが、僕らの歩みにとって大きな糧となります。

毎度同じことを言っているような気もいたしますが、毎度同じことを言うというのもひとつの意思表明であろうかと思います。今季もきばるの甘夏、そしてしらぬいをどうぞお楽しみください。

今週末はさっそく寒波到来の予報あり、全国的な荒天が予想されています。どうぞ皆さま、おからだご自愛ください。