みかん山から-2018/12/17

みかん山から2018年12月17日

12月に入り気温が5度を下回る日も出はじめ、ようやく冬らしくなってきました。大雨や日照り、台風を乗り越えた樹も、収穫まであと少し。
実の色づきが例年よりも一週間ほど早く、たわわに実る柑橘のまぶしい黄色を眺めていると、「早く収穫してくれ~」と急かされているような気持ちになります。

生産者も、収穫そして出荷を、今か今かと待ち構えています。

今季の甘夏、そしてしらぬいは、文句なしの豊作年です。これだけの収量が見込まれるのは、私が就農してからは初めての経験です。
ここ4~5年は寒害や病虫害の影響により、収量はずっと伸び悩んでいました。しかしその反動からか、今年はそもそも生っている数が多く、そのうえカメムシやサビダニなどの被害も少ない。夏場に雨が少なかったため小玉傾向にありましたが、秋にしっかり雨が降ったことで、程よく玉伸びもしているようです。
さらに、猛暑で樹にストレスがかかったために、味が良くなっていることが予想されます。市場に出回っている温州みかんの味が良いことからも、期待が高まります。

つまり、今年の状態は「ここ数年で一番の出来!」と言ってよいでしょう。

私もひと足先に、女島早生(めしまわせ)という甘夏を味見しました。

みかん山から2018年12月17日

早生系といっても時期的にはまだ早いのですが(クリスマス頃が収穫の適期です)、すでに美味しい。これは良いのか悪いのか……いや、悪いことはないのでしょうけれども、熟度が早いということはそれだけ腐れやすくもあるということ。生産者の間でも「こういう年は水腐れ(熟した果皮が水分を吸って腐れる現象)が多いから、気を引き締めて確認しよう」と申し合わせをしています。

みかん山から2018年12月17日
先日行われた目合わせ会の様子。みんな真剣です。

昨年は低温が続いたために保存も長く効きましたが、今年は暖冬傾向との予想。暖かい中でなんとか保存を効かせて、長くお客様に味わっていただくためにも、工夫を凝らさねばならないと考えています。
そのためには長く樹に生らせておく必要があるのですが、そうなると今度は寒害との戦いです。戦いといっても、寒が来ないよう祈ることしかできないのですが……(笑)。

全ての出荷が完了するまで、あと4ヶ月ちょっと。
長い戦いの火蓋が、間もなく切って落とされます(大げさ……)。

美味しい甘夏やしらぬいを味わっていただくためにも、最後まで気を抜かずに、丁寧に作業をしてまいります。
どうぞ、ご期待ください!