みかん山から-2017/10/16

みかん山から2017年10月16日

ようやく台風の心配をしなくてよい季節になりました。直撃の予報だった台風18号に対しては半ば諦めの気持ちでしたが、直前に進路がずれたおかげで、今年も台風による大きな被害がなく、秋を迎えることができました。ひとまずは、ほっとしています。

9月27日、28日には、きばるの生産委員とともに園地の見回りを実施しました。女島・福浦・月浦・茂道・御所浦各地区のしらぬいと甘夏、両方の園地を見て回りました。
今年の甘夏はカイヨウ被害が少なく、また夏に入ってから比較的雨が多かったおかげで、生っている実に関しては玉伸びもよいです。サイズは7.5~8センチ程度まで大きくなっています(※高橋昇園での測定)。一部、黒点とサビダニが出ている園地がありますが、被害は例年並みといったところでしょうか。今後の変化に、引き続き注意を払っていきます。

しらぬいについては少し心配な状況が続いています。今年は、花の時期である4~5月にかけて雨が少なく、気温の高い日が続きました。そのため、特にしらぬいにおいて落果が多く見られました。花はついても、実が大きくなる前に落ちてしまうため、そもそもの実の数が少ない。そこに、9月に大発生したカメムシの影響が追いうちをかけています。せっかく大きくなったのに、その実の汁をカメムシが吸う被害が続出。カメムシに汁を吸われたところから黄色く変色し、樹上で腐っていくので、被害の全容が明らかになるにはまだ少し時間がかかりそうです。

みかん山から2017年10月16日
カメムシ被害に遭ったしらぬいの実。色づく季節でもないのにまっ黄色なのは、腐っているから。よく見るとカメムシが一匹とまっています。

ようやくひと安心つけると思った時期に、この被害は非常に痛いです。
甘夏への影響はほとんどありませんが、もともと少ない収量予想だったしらぬいがどれだけ残るか、懸念しています。再び気温が下がればカメムシの発生も抑制されると考えられるので、とにかく例年並みの気温に下がるのを待つのみです。

8月から借りている7反の園地ですが、摘果サイズの青デコ(まだ皮が青いしらぬい)の収穫に入っています。水俣市の「福田農場」という観光農園に、無農薬の原料として出荷するためです。これが「フルーツぽんす 早摘みデコ」という商品に生まれ変わります。

【フルーツぽんすの紹介ページ(オンラインYahoo! ショップ)】
https://store.shopping.yahoo.co.jp/fukuda-farm/4050.html

酸味が爽やかで料理に合わせやすく、個人的にとてもオススメです。福田さんによると今年は原料の「青デコ」が圧倒的に足りていないとのこと。やはり他の生産者も今年は落果被害が多く、摘果を抑えているようです。

そんな「青デコ」を収穫しながら気づいたこと。それは、スズメバチへの恐怖です(笑)。
ひときわ大きな「ブーン」という羽音が聞こえると、思わず手を止め、あたりを見回す癖がつきました。そういうときは偵察隊のスズメバチが一匹、必ず付近を飛んで(ホバリングして)います。目視したらすぐにその場を離れ、彼が飛び去るのを待つ。なぜなら圧倒的に人間の方が弱いからです。
一年間放置されていた園でもあるため、蜂の巣も多いようです。ふと視線を上げると顔よりも大きなサイズのスズメバチの巣が……ということもありました。スズメバチの巣は怖いので、手を出さずに冬を待ちます(笑)。

みかん山から2017年10月16日
写真真ん中あたりにあるまだら色の物体が、スズメバチの巣。本当に危険です。

むやみやたらに「害虫、害獣!」とわめき立てるのもよくないですが、「生き物との共存」と言いつつ刺されてしまっては元も子もない。人間が弱い以上、ある程度の線引きをしながら「共存」ということを考えていかねばならないと思います。

皆さんもどうぞ、お気をつけください。