みかん山から―2017/9/4

みかん山から2017年9月4日

いつの間にか日没が早くなっていました。今年の夏も暑かったけれど、日を追うごとに秋が深まるのを感じ、もう少し夏のままでもいいのに……と、寂しく感じたりもしています。

梅雨明けから1ヶ月間、ほとんど雨が降らなかった昨年に比べると、今年は適度に雨が降ってくれました。心配していたしらぬいの玉伸びも、なんとか生き残った実に関しては、順調です。また台風の影響も今のところほとんどないため、今年はカイヨウや黒点の広がりが少ないようです。9月いっぱいは油断ができませんが、このまま強い台風が来なければ、甘夏に関しては昨年並みの収量が期待できそうです。

みかん山から2017年9月4日
甘夏の大きさは、私のこぶし大くらいになりました。

「草刈りが一段落したと思ったら、最初に刈ったところが伸びている」と笑い話になるほど、この時期は草の勢いが強く大変ですが、もう少ししたら草刈りのシーズンも終わりを迎えます。現在は摘果をして玉の伸びをそろえ、肥料をたっぷりまいて夏の暑さで疲れた樹の回復に努めています。

8月初旬にはゆとりろクラブの皆さんが4名、援農に来てくださいました。

毎年この一番暑い時期に、一番暑いところで作業をしていただくのは申し訳ないのですが……暑すぎて作業できる時間が限られてしまうこの時期だからこそ、人手が欲しいところ。短時間でも一斉に作業していただけるので、格段にスピードが上がり助かっています。
今年も、普段からそれぞれの場所で活躍されている、エネルギッシュな方々が来てくださいました。4人のメンバーの中で唯一の男性がなんと板前さんだったのですが、その彼が腕によりをかけて旬の食材を美味しく調理し、みんなでいただいたことが忘れられません。これに触発されて、その後の食卓もいつもより非常に華やかで、賑やかでした(笑)。

心を込めてつくること。みかんもそうですが、お料理もその心が伝わってくると、難しい料理でなくともとっても美味しく感じられることに気づきました。そして盛りつけの美しさに感動しつつ、人は目でも、ものを味わっているのだと実感しました。

飛び地の園の苗木は、夏芽がよく伸びました。春芽の出方が悪かったので心配していたのですが、ようやくひと安心です。これらをひもで縛って、さらに上へ上へと伸ばしてゆきます。

みかん山から2017年9月4日
しっかり伸びてきた夏芽をひもで縛る。

しかしながら全くの無農薬栽培で試している苗木は、芽も葉もむしゃむしゃと食い尽くされています。エカキムシやアブラムシなど、要因は数多くありますが、中でも苦労するのがアゲハの幼虫。夏の暑い時期には彼らも活動を抑えるのかと思いきや……ところがどっこい、全然元気でした(笑)。調べてみるとアゲハの幼虫は3月から11月までは活発に動くとのこと。アクタラ(殺虫剤)もこの幼虫には効き目がないようなので、仕方なく手で取り、足で潰しています。もう少し控え目に食べてくれるなら考える余地もありそうなものですが、何せムシャムシャ食べる。これは潰すしかありません。角をぴゅっと出して威嚇する幼虫と私との闘いは、もうしばらく続きそうです。

みかん山から2017年9月4日
無農薬栽培で試している苗木は、なかなかに厳しい状況です。

新たに借りた7反の園では、古くなった樹の伐採を始めました。甘夏に高接ぎしたしらぬいの樹は、放置されていたためにとてもひねくれていて、実も大きくなることができず弱ってゆきます。それならばと「ええい」と思い切りよく伐採しては燃やす、ということを繰り返しています。まだまだ切らなければならない樹は200本以上残っていますので、ゆっくり、少しずつ開拓していきたいです。