みかん山から―2016/11/15

みかん山から2016年11月15日

ひと雨ごとに寒さが増し、気温が10度を下回る日も多くなってきました。甘夏も少しずつ色づきはじめています。「色づく」というと何だか、みかんの表面に色がつくようなイメージですが、実際は温度が下がることによって、みかんの表面の葉緑素(クロロフィル)が透明になり、もともと下にあった黄色い色素(カロテノイド)が現れる仕組みです(……とかいって、私も最近知りました)。

色づきはじめると、みかん山も「ぱあっ」と明るく感じられるようになり、見ていてとても気持ちが良いです。玉が伸びて垂れ下がる様子からは、豊かさを実感できます。

みかん山から2016年11月15日

今年はどの生産者も「例年に比べて病害が少ないようだ」という実感を持っています。あとはこのまま、12月に「寒(かん)」が来ないことを祈るだけです。……が、長期予報によると、今年は雪が多いとのこと。降るのはかまわないけれど、ほどよくお願いします、と頼みたいところ。

話は変わって、「かずら」はご存知でしょうか?「葛」と書きます(私、これ初めて知りました!)。ツル性の植物なのですが、放っておくとすぐにはびこります。お隣のみかん園では、2年程放棄したしらぬい(デコポンの品種名ですね)の樹に葛が巻いています。

みかん山から2016年11月15日

今が最盛期を迎えていて、どこに樹があるのか見えないほどです。こうやって樹を覆い、徐々に枯らしていく。そしていずれ残るのは、葛のみ……。生命力の強さに感心しつつ、今後こういう景色が増えていくことを想像すると、ゾッとします。

一人では山は守れません。一緒に山を守る人を増やしていくための方法を、考えなければならない時だと感じています。